JCの発足は1915年にミズリー州、セントルイスでJCの祖父と呼ばれるヘンリー・ギッセイバイアー(Henry Giessenbier Jr.)が起因し、「青年の活動」に心を燃やして青年のクラブを創立した事が始まりです。仲間だけの青年グループという段階から「若い市民:Junior Citizens」という社会的な活動を目指すグループに発展し、次第にセントルイス商工会議所に友好関係を持つようになり、「青年会議所:Junior Chamber of Commerce」という団体になりました。
各地に似たような団体があることがわかってから、それらと連絡をとるようになり、1920年アメリカ青年商工会議所が結成されました。名称については1965年に「Jaycees」をもって青年会議所の意味にあて「The United States Jaycees」が正式名称になり、1972年の台北世界会議では、JCIも「Jaycees International」と改名されました。
第二次世界大戦後、日本の社会は精神的にも物質的にも極度に荒廃した状態でありました。現状を1日も早く収拾し、新しい秩序を打ち立てなければならないという声が次第に高まって来ました。この時経済界で活躍している青年達の間に一つのグループを作ろうという機運が生じました。そのグループの目的は、青年が互いに切磋琢磨し、今後の日本の各界における指導者としての基礎を確立し、青年らしい情熱を燃やして「より良い社会」を着々と実現してゆこうというものでありました。
このような趣旨のもとに集まった青年の手によって東京青年商工会議所(その後商工会議所新法の制定により、青年会議所と改称)が1949年9月3日に設立されました。これが日本における青年会議所運動の先駆であります。このような運動は日本各地の指導的青年層に深い共感を与え、大阪、前橋、函館、西宮、名古屋等に続々と青年会議所(JC)が誕生しました。これらJC相互の連絡のため「全国青年会議所懇談会」が1950年に開催され、次いで翌1951年2月9日に7都市のJCを会員とし、全国的な総合体として社団法人日本青年会議所が設立され、通産大臣より認可されました。さらに1951年カナダのモントリオールで開催された国際青年会議所第6回世界会議で日本JCのJCI加入が承認されました。
私たち松本JCは1960年、35名のメンバーが中心となり全国188番目の青年会議所として発足。以来さまざまな形で「まちづくり」に貢献し続けている青年会議所です。